新型コロナ【突然重症化】の共通点は【低酸素症】それってどんな症状?
こんにちは
東洋経済にUPされた
新型コロナウイルスに感染し、
突然重症化する人に見受けられた
共通点が「低酸素症」だという記事を
読んだ方はいらっしゃいますか?
これが重症化の後の人工呼吸器を付けるのを
避けることが出来るかもしれないと思い、
ニューヨークタイムズの記事を抜粋し、
皆さんに共有できたらと思います。
医療従事者だからこそ知っている
この新型コロナウイルスの恐ろしさや、
死に至る「危険信号」の早期発見に
少しでも早く気付けるように。
よろしければ最後までご覧いただき、
一つでも多くの知識へとつながりますように。
では、どうぞ('◇’)ゞ
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肺炎なのに、息切れ症状がない
この新型コロナウイルスで最も
恐ろしいといえるのが、コロナ肺炎です。
通常の風邪から発症していく肺炎とは
違うことを、別の記事でもお話ししました。
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皆さんも想像しやすいと思いますが、
肺炎は強い咳が出たり、呼吸が浅くなることから
息苦しさを感じます。
私も肺炎で過去に入院したことはありますが、
その時は上記と同様な症状で、病院に行き
検査の結果、肺炎と診断され、
入院中は鼻から酸素を送れるように
数日、呼吸器を装着されたことがあります。
現在のコロナ肺炎でも同様の症状が
見受けられているのですが、
中には、この息切れ症状を感じていない
という人もいるようなのです。
呼吸器系の症状がない患者でも新型コロナ性の肺炎を患っていた。
肩を刺された患者が来て、傷が肺に届いていないかを確認するために
レントゲンを撮った際、彼も肺炎だった。
転倒してケガをしたということでCTスキャンを撮った患者たちにも
偶然、肺炎が見つかった。
原因不明で失神した高齢者、多くの糖尿病患者も新型コロナに感染していた。
そして次の事実が私たちを心底驚かせた。
こうした患者たちの胸のレントゲンは、
肺炎が進んでいることを示しており、飽和酸素レベルも正常以下
であるにもかかわらず、ほとんどが呼吸上の問題を訴えていなかったのだ。
筆者であるリックという緊急治療室の
医者は、10日間のボランティアで行った
ニューヨークの病院でこのように
息切れを感じていない患者に遭遇し、
大変驚いたそうです。
そして、そこで気づいたことが
新型コロナに感染している人の多くが
低酸素症ではないかということでした。
私たちは、新型コロナ肺炎が、最初に
「サイレント(無症候性)低酸素症」という酸素欠乏を引き起こすことを
認識し始めた。
陰湿で検出しにくい性質から「サイレント」と呼ばれている。
この「サイレント」というのが怖いですね。
では、この低酸素症とは
どういった症状のことなのでしょうか
次でご紹介します。
低酸素症とは
【原因】
何らかの原因で周囲の酸素濃度が低下した場合、肺胞換気不全などによる外呼吸の障害、一酸化炭素中毒などによる
血液の酸素運搬量の減少、血液循環不全による酸素運搬量の減少、
シアン化合物中毒などによって組織中のミトコンドリア自体が
酸素を利用できない場合など、様々な原因が挙げられる。
【症状】
軽度の低酸素症ならば、呼吸数増加や心拍出量と心拍数を増加することによって代償し、すぐに回復する。
しかし、代償不能で、脳にまで低酸素状態が生じた場合、
呼吸機能が減退、神経の働きが鈍くなるなどの症状が現れる。
また、長期間に亘って慢性的に低酸素の状態に置かれると、
血液中の赤血球を増加させて、低酸素状態に適応しようとする。
重症の場合、様々な障害が発生し、最悪の場合には死亡する。
酸素は、本来血液の中を通って
体中に巡らされているものです。
正常値は、94%以上だそうです。
これが90%以下になるにつれて
何かしらの呼吸不全を起こしている
という様態になっているそうです。
しかし、リックが診た患者では
この酸素量が50%まで低下しているにも関わらず
息切れを感じていなかったそうです。
重度の肺炎に該当するレベルだというのに
息切れを感じない、、、
とても怖いことですね。
続きは「息切れを感じたら、遅い!?」から